未来を切り拓くDream授業理想像ができる地域づくりゴローバル化English授業
全人的発達のための児童英語教育
グローバル言語」として英語を考えれば、単なる意思疎通のツール以上のものととらえる必要がある。大きな視点から英語を学ぶ目的は、異なる文化や価値観を持った人たちと共存し協働する力をにうは、自分自身のアイデンティティを構築していくことになる。子どもたちはますず母語を習得しながら世界を理解する。子どもたちにとっての世界とは自分のまわりの生活範囲に限られる。成長するに従い世界は広がっていくが、それでも実感を持って体験できる範囲は自国の文化圏の中に限られる。しかし、英語に触れることは、世界には自分や日本人とは異なるものの見方があることに子どもたちが気づくきっかけとなる。外国語を学ぶことは、異文化を理解しようとすることでもあり異文化理解を通じて、異なる価値観や考え方に出会うことができる。私たちは異質なものに対して本能的に脅威を感じからしかし、他の文化は新しい視点を提供し、私たちの考えを豊かにしてくれることを子ども時代に知ることは、一生をかけて全人格を創っていくための大切な幹となる。
さらに、異なる文化や視点に触れる経験は、私たちのアイデンテイティの変容も促する。(異文化体験とアイデンティティについては第5章も参照)。好むと好まざるとに関わらず、英語を学び多文化に触れた自分は、日本語や日本文化しか知らない自分とは異なる自分に変化していく。(この場合の「多文化が意味するのは必ずしも英語圏の文化に限定されない可能な世界のあらゆる文化を指していく。
小学校で子どもたちが英語に触れる時間は決して多くはないが、感受性豊かな幼少期に異なる言語・文化に触れる経験は、価値観や考え方にさまざまな影響を与えるはずである。子どもたちへの英語教育が、表層的な英語スキルだけでなく好奇心を刺激し、全人的なよりよく「生きる力」の獲得につながることを意識しながら進めていく必要がある。
No comments:
Post a Comment